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コアガラスの器ー佐藤透

三つの掟

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私には三つの掟があります。
一、展覧会ごとに新作を出す。
一、同じ形の芯で作るデザインは2つまでとする
一、吹きガラスでやれることはしない

時間がないからなど新作を出さない言い訳を封じて三つの掟を守っています。そうしないと自分は止まってしまうように思うからです。
何冊もの本や図録、拾って来た木の実や草や標本、いろいろなものを机に山積みしてデザインをかいています。それでも煮つまるとヒントを求めて美術館に出かけ、迫る〆切りに絞り出されるようにして新作は生まれています。

何ぜ同じ形でつくるデザインに制限をつけているかといいますと理由があります。
形が変わると作り方も少しずつ変わってきます。作る前に、作り始めから終わりまでのだいたいの流れをシュミレーションします。それでもよくわからないときは、わからないまま とにかく作ってみます。そうして うまくいくところ いかないところを経験し技術が高まってきます。
また、この形だから作れるデザインというのがあります。形を先に決め模様を考えることが多いです。形により模様の構図も決まってきたりします。模様のデザインの巾がこうして広がります。

吹きガラスとコアガラスの大きな違いの一つは生産性です。コアガラスは古代メソポタミアに始まりエジプト、地中海沿岸にまで広がりました。けれど吹きガラスの発明以降、急速に途絶えました。私が小さな香水瓶を一つ作るのにも何日も何日もかかります。花瓶のような大きさのものを作るなど考えられもしません。コアガラスはコアガラスにしか作れないものを作らなければいけません。それを探求していくことはコアガラスの可能性を開拓していくことになります。

ガラスの粉を使う工芸に七宝があります。銀線で組んだ形に色ガラスの粉を詰めて何度も焼成して金属の器のまわりに透明感のある美しい模様を作り出していきます。とても参考になりますが、七宝に負けない作品作りをしようと気をひきしめるのです。
素材や技術の特性をよく理解して活かすことは大切です。
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■ プロフィール

佐藤 透

Author:佐藤 透
コアガラス作家

■ 年間スケジュール

2019年
3月 ギャラリーフクタ(玉川学園)
5月 ギャラリーカワモト(富山)
7月 日本橋三越(東京)
11月 横浜高島屋(横浜)

■ 展覧会

次回は3月16日からギャラリーフクタです。(町田市玉川学園)

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