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コアガラスの器ー佐藤透

バーナーワークに役立つ5つのヒント・暑さ対策

その1◆換気扇とダクト
ダクトの先に笠をつけて、バーナーの上につるします。
笠は扇形に切ったトタン板の辺と辺を合わせ、ダクトの径に合わせて三角部分を丸くカットします。
蛇腹のダクトはホームセンターで買えます。
ダクトの反対の端を換気扇まで伸ばし熱い空気を外へ出します。

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その2◆綿シャツ
Tシャツは通気が悪いので半袖シャツを着ます。
麻はあまり汗をすわないので、長時間作業を続けていると汗が冷えて寒くなります。

その3◆OS-1
経口補水液のOS-1は水分吸収がとても良いので制作時には欠かせません。
それでも塩分が不足しそうなときは脇に梅干しを置いておきます。

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その4◆シソジュースや梅酢の炭酸割り
シソジュースや梅酢に入っているクエン酸でエネルギー補給します。これを炭酸で割るとスッキリしますし、炭酸は疲れを取るそうです。炭酸ガスがカートリッジで売られていて、専用のサーバーを使って家庭で作るときつめの炭酸もつくれますよ。

その5◆暑さに強いからだづくり
気温の上昇にあわせて我慢しながら少しずつ暑さに慣れていきます。温度差が体にこたえるのでエアコンは使いません。
外出する時は上にはおるものを持って行き冷房で体を冷やさないようにします。
疲れたら風通しの良い所で横になって寝ます。でもあんまりにも暑い時は図書館でクールシェアしています。
無理はなさらないように。
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バーナーワークに役立つ5つのヒント・2

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その4◆作業台の高さを調整
作業台とイスの高さを最適にしましょう。
イスに腰かけて脇を軽くしめて手を胸の高さまで持ち上げた位置にバーナーの炎の先の当たりがくるように作業台の高さを変えます。たいていの人が今まで使っていたものに比べてぐっと低い位置に作業台がくるのではないでしょうか。
こうすると身体に無理がかからず長時間の作業に耐えられます。
イスの高さも足がぐっと踏んばれる高さのものを選ぶと良いでしょう。

その5◆姿勢
体の軸を立てることを意識しましょう。
背筋をぴんと伸ばして頭のてっぺんから一本棒が通っているように姿勢を起こします。腰が曲がると左手の位置も下がります。
同じように作っているつもりでも、すすがはいったりトラブルの原因になります。
また、首を横に傾けてのぞき込むようにしていると棒が傾いて、トンボ玉なら形が崩れる原因になります。
体の縦軸と左手に持つ鉄心やガラス棒軸が傾かないよう意識しながら制作します。

バーナーワークに役立つ5つのヒント・1

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その1◆照明の調整
照明の明るさや位置を見直してみましょう。
明る過ぎても炎が見えにくくなります。
私は右側に長い蛍光灯を2本。左上に短い蛍光灯を1本つけています。準備が出来て、いざ制作という時、カーテンを閉めて昼夜、外の明るさの違いに影響されないようにしています。できるだけ同じ条件にすることで安定した仕事ができます。



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その2◆作業台を黒くする
作業台の天板に黒いトタンをひきましょう。ガスホースにも黒テープを巻きます。
作業台に明るい色のものがあると視野にちらちらとはいって焦点が勝手に移動してしまいがちです。
炎の背後が黒くなると炎の形や位置がとらえ易くなります。



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その3◆清掃・整頓
作業台にのっているよけいなもの、使わないガラス棒、道具、その他を片付けてすっきりとした空間を作りましょう。
ガラスくずはこまめにはき取り、乾いた布でほこりもぬぐいます。パーツを落としてもすぐに拾えます。
複雑な作品を作る時は冷めた頭でやらなければいけません。難しい場面での対処をパニックになって大失敗という事だってあります。冷静な判断が出来る環境を整えるという事です。


バーナーワークに役立つ5つのヒント・2に続きます

仕事の合間の楽しみ

梅は花が桜よりよ長く咲いてヒヨドリやメジロ、シジュウカラ、スズメが花の蜜や木につく虫を食べにやって来ます。それを双眼鏡でながめるのも楽しい。初夏には実をもぎ梅干しや梅酒の仕込みの準備をします。収穫できる木を育てるのは花を楽しむための木を育てるより、ぐっと力がはいります。柿の木は若葉をお茶に秋には熟れた実を少しずつ取っては楽しんでいます。


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トチの実は先が少しとがった桃のような丸い形の殻が三つに割れ、中には栗よりも大きな実がはいっています。公園で手に入れたのが思いがけず、その年に芽を出して葉を広げました。芽が出るのか半信半疑で植えるので、ある日突然芽が出ているのを発見するとちょっと感動します。ドングリやコブシも芽を出しました。でも今一番気にかけているのはトチの木です。


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取って来たおもしろい木の実は標本箱をつくって飾りました。木の実がまた たまったので そろそろ2つ目をつくろうと考えています。いろいろと芽を出させては喜んでいるので山でも買ったらと妻は言います。妻自身は桑の木を植えて蚕を飼いたいと夢見ています。彼女はいも虫が好きなのです。

三つの掟

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私には三つの掟があります。
一、展覧会ごとに新作を出す。
一、同じ形の芯で作るデザインは2つまでとする
一、吹きガラスでやれることはしない

時間がないからなど新作を出さない言い訳を封じて三つの掟を守っています。そうしないと自分は止まってしまうように思うからです。
何冊もの本や図録、拾って来た木の実や草や標本、いろいろなものを机に山積みしてデザインをかいています。それでも煮つまるとヒントを求めて美術館に出かけ、迫る〆切りに絞り出されるようにして新作は生まれています。

何ぜ同じ形でつくるデザインに制限をつけているかといいますと理由があります。
形が変わると作り方も少しずつ変わってきます。作る前に、作り始めから終わりまでのだいたいの流れをシュミレーションします。それでもよくわからないときは、わからないまま とにかく作ってみます。そうして うまくいくところ いかないところを経験し技術が高まってきます。
また、この形だから作れるデザインというのがあります。形を先に決め模様を考えることが多いです。形により模様の構図も決まってきたりします。模様のデザインの巾がこうして広がります。

吹きガラスとコアガラスの大きな違いの一つは生産性です。コアガラスは古代メソポタミアに始まりエジプト、地中海沿岸にまで広がりました。けれど吹きガラスの発明以降、急速に途絶えました。私が小さな香水瓶を一つ作るのにも何日も何日もかかります。花瓶のような大きさのものを作るなど考えられもしません。コアガラスはコアガラスにしか作れないものを作らなければいけません。それを探求していくことはコアガラスの可能性を開拓していくことになります。

ガラスの粉を使う工芸に七宝があります。銀線で組んだ形に色ガラスの粉を詰めて何度も焼成して金属の器のまわりに透明感のある美しい模様を作り出していきます。とても参考になりますが、七宝に負けない作品作りをしようと気をひきしめるのです。
素材や技術の特性をよく理解して活かすことは大切です。

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■ プロフィール

佐藤 透

Author:佐藤 透
コアガラス作家

■ 年間スケジュール

2018年
7月21日〜9月3日
北澤美術館(諏訪)
10月後半
ギャラリー田中(銀座)

■ 展覧会

次回は10月26日から銀座のギャラリー田中です。

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